問題解決の基本的手法

 大前研一氏の『企業参謀』に掲載されている「問題解決の手法の基本」。この手法に当てて考えれば、大抵のことは解決できると思っています。私自身も多くの問題を、この手法を使って解決してきています。実に良くできています。

 どうしても、事象から一気に解決策を持っていこうとしてしまいがちですが、これは単に現象を表面的に捉えているにすぎず、問題解決としては最もよろしくないパターンです。「問題点の絞り方を現象追随的に行うこと」が大切で、問題点を抽出し、それに対する課題設定を行い、その上で解決策を出していきます。実際に実現に向けた具体的策の実行はその後となります。

 設問を解決策志向的型にすることによって、物の本質に迫る解決案というものを出す場合、設問が的を射ているためには、問題点そのものがすでに正しく把握されている必要がある。例えば前節で「当社の売り上げが伸びないのは、シェアが伸びていないからなのか?」という設問がそもそもできるためには、少なくとも兆候として「売り上げが伸びていない」ということが把握されていなくてはならない。しかし、売上高のような、どこの会社も追随している変数に、必ずしも事業内容悪化あるいは好転の兆しが現れるとは限らない。
 このため問題点のしぼり方、すなわち摘出方法が問題解決の一つの決め手となる。私は、この段階で重要なことは、
「問題点の絞り方を現象追随的に行うこと」
であると思う。
大前研一著『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(プレジデント社、1999年)